コンクリート構造物の耐用年数は?長寿命化のポイントを解説

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皆さんこんにちは。


大阪府茨木市・静岡県掛川市を拠点に、老朽化した道路や橋梁などの社会インフラの補修・補強を中心に手掛けている株式会社アールイーセントラルです。


コンクリート構造物の耐用年数や寿命を考えると、「RC造や鉄筋コンクリート造の建物はどれくらい持つのか」「劣化した場合にどう対応すればいいのか」と不安に感じる方もいるでしょう。コンクリートの寿命は構造や施工環境によって大きく異なり、適切な補修や維持管理を行うことで耐久性を大幅に延ばすことが可能です。


この記事では、コンクリート構造物の寿命や劣化要因、補修・補強の方法、経過年数後の管理までを分かりやすく解説します。建物や土木構造物の耐久性を確保したい補修・補強事業者や技術者の方はもちろん、管理担当者にも参考になる内容です。


■コンクリート構造物の寿命



コンクリート構造物の寿命は、建物や橋梁などの耐用年数を計画する上で重要です。構造の種類や施工条件、使用する材料、周囲環境によって寿命は大きく変わります。たとえば沿岸地域では塩化物による鉄筋腐食が進み、内陸では凍害の影響が少ないため寿命は長くなります。補修やメンテナンスを計画的に実施することで、耐久性や資産価値を維持できます。


・RC造の耐用年数と特徴

RC造(鉄筋コンクリート造)は鉄筋とコンクリートを組み合わせることで、圧縮・引張力に耐える構造です。日本の住宅やマンションでは法定耐用年数が47年ですが、物理的耐用年数は70年以上に達する場合があります。ひび割れが幅0.3mm以上になると内部鉄筋への影響が出始めるため、注入工法や表面補修での補強が必要です。沿岸地域では塩化物浸入の評価も行い、錆の発生が5%以上になる前に補修を実施することが長寿命化のポイントです。


・無筋コンクリートの寿命

無筋コンクリートは鉄筋を使用せず、コンクリート自体の圧縮強度で荷重を支える構造です。住宅や倉庫などの小規模建築で使われますが、ひび割れが発生しやすく、耐用年数はRC造より短くなる傾向があります。目安として、一般的な住宅では40〜50年程度です。表面補修や塗膜保護、定期点検を行うことで寿命を延ばすことが可能です。


・鉄筋コンクリート耐用年数70年

鉄筋コンクリート造では、設計・施工・維持管理を適切に行うことで、寿命70年を目安に使用できます。内部鉄筋の腐食やひび割れ、塩化物の浸入など劣化要因を抑制することが重要です。経過年数に応じて補修計画を立てることで、建物の耐久性を確保し、資産価値の維持につなげることができます。


■耐用年数を左右する劣化要因



耐用年数は材料や構造の種類だけでなく、劣化要因によっても大きく変わります。劣化の進行は寿命に直結するため、早期に原因を把握し、適切な補修・補強を計画することが必要です。


・ひび割れと中性化

ひび割れはコンクリート表面に発生する亀裂で、内部鉄筋の腐食を促進します。中性化はコンクリート内部のアルカリ成分が二酸化炭素と反応して保護性能が低下する現象です。鉄筋コンクリート造では中性化が進むと鉄筋が錆び、構造強度が低下します。ひび割れ幅や深さを測定し、補修や注入工法を適時実施することで劣化進行を抑制できます。


・塩害・凍害・化学侵食

沿岸地域では塩化物の浸入により鉄筋腐食が進みます。寒冷地では凍結融解によりコンクリート表面に剥離やひび割れが発生します。また、酸性雨や工業排ガスによる化学侵食も耐久性を低下させます。劣化要因ごとに点検周期を設定し、表面保護や防錆処理を組み合わせることが長寿命化に直結します。


・内部鉄筋の腐食状況

鉄筋コンクリート造の耐用年数は、内部鉄筋の腐食進行によって決まります。コンクリートのひび割れや中性化、塩化物浸入により鉄筋が錆びると、強度が低下します。非破壊検査やコア抜き試験などで腐食率を把握し、5%を超える前に補修を行うことが重要です。


■補修・補強で寿命延長



コンクリート構造物の寿命を延ばすには、早期発見と適切な補修・補強が不可欠です。ひび割れや鉄筋腐食、塩化物浸入など劣化要因に応じた工法を計画的に実施することで、耐久性を大幅に向上させることができます。


・ひび割れ補修の方法

表面の小さなひび割れには、エポキシ樹脂やモルタル注入が一般的です。幅が広いひび割れや進行した亀裂には、補強材併用や表面被覆工法を組み合わせると効果的です。補修により鉄筋腐食を抑制し、10〜15年単位での耐用年数延長が期待できます。


・鉄筋コンクリート補強事例

鉄筋コンクリート造では内部鉄筋の腐食や剥離が強度低下の主因です。補強工法として鉄板貼り付け、炭素繊維シート巻き付け、外部補強用鉄筋追加などがあります。施工後は構造性能が回復し、補修なしの場合より20年以上寿命を延ばせることもあります。


■経過後の使用と管理



法定耐用年数を超えたコンクリート構造物も、適切な管理と補修で安全に使用可能です。経過年数に応じた点検計画と補修スケジュールを立てることが、建物寿命延長や資産価値維持に直結します。


・RC造耐用年数過ぎたら

法定耐用年数や物理的耐用年数を超えたRC造建物でも、すぐに使用不可能にはなりません。ただしひび割れや鉄筋腐食が進行している場合は補修が必要です。点検結果を基に、鉄筋補強や表面改修を計画的に行うことが重要です。


・メンテナンスと点検の重要性

長期使用の建物では、定期的なひび割れ確認、鉄筋腐食評価、表面補修が不可欠です。適切な維持管理により、耐久性や構造性能の維持だけでなく、資産価値の確保にもつながります。


■まとめ



コンクリート構造物の耐用年数は、構造の種類や施工条件、使用環境で大きく変わります。RC造や鉄筋コンクリート造では、定期的な点検や補修を行うことで物理的耐用年数70年程度まで延ばすことが可能です。無筋コンクリートはひび割れが発生しやすく、耐用年数は短めです。


劣化要因としてひび割れ、中性化、塩害、鉄筋腐食などがあり、早期発見と適切な補修・補強が長寿命化の鍵です。住宅だけでなく橋梁やトンネルなどの土木構造物にも同様の管理と補修計画が有効で、建物や構造物の安全性と資産価値維持に直結します。


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